2015年4月1日水曜日

労使間でお金の話。学歴は加味されるべき

新年度が始まるから、と上司から私と後輩くんにお呼びがかかった。

私と後輩くんは半年違いで入社した有期雇用の非正規社員(バイト)だ。
私の雇用期間は間もなく一年を迎える。雇用継続にあたって、賃金の説明がされた。



後輩くんは私より一学年下の26歳。
四年制大学で専門的知識を学び、三年の実務経験を経て資格も取得している。彼の知識及び経験は今の会社でも充分に活かせられるものとなっているし、それを土台に成長できるだけの伸びしろを持っている。


かたや私は短大こそ出ているものの、現在の職種とは一切の関わりがない学校だった。
職歴も新卒から三年間正社員として塗装屋で働きはしたが、それ以降はパートタイムとアルバイトで無為に三年間を潰してきた。


そうしてそれぞれ、今の会社に入社してきたのだ。



上司からは、「年齢、業務内容から二人の賃金を平滑化する」と説明がなされた。
入社時期、年齢差、処理能力差はあれど業務そのものの重さに差は無いので、両者の水準を同じところに上げるということだった。



いやちょっと待って欲しい。
その説明では学歴が考慮されてないんだが。

業務に差がないと言うのならば、学歴で差をつけるべきだ。



今までは後輩くんよりも私のほうが時給は高かった。
当然だ。私は彼より半年早く「試用期間」を終えているのだから。

彼はまだ試用期間だったから、給与の差はそこに出ている。それだけのことなのに。




上に書いたように、「業界」で言えば彼は七年先をゆく先輩なのだ。私は一年に満たない。


そして何より、会社は彼に「お願い」して入社してもらっている。


アルバイト募集の際に「正規登用あり」の項目を重視して彼は面接に来た。けれど会社は一度彼を突き放した。
曰く、「それだけの経歴があるのならば、うちのような小さな会社ではなく、もっといい会社に行きなさい」と。
そして後日、彼は自ら辞退の連絡を入れてきた。決めたのは彼自身であるけれども、会社がそう導いたのは事実だ。


しかし直後に発注が重なり、会社は致命的な人材不足に陥ることになる。
そこで一度は離れていった彼を、会社の都合で呼び戻したのだ。


どれだけ後輩くんに恥をかかせるつもりか、この会社は。


ちなみに私の求人要項は「長期アルバイト募集」だ。
ここでも後輩くんと私にそもそも意識の差が現れている。




この経緯を踏まえての、目も当てられない結果に思わず反発してしまったのだけれど、上司はそんなことも忘れてしまったようだ。
彼を拒否し、辞退を受け入れ、でも苦しくなって彼を呼び戻したのは他ならぬ上司自身だというのに。



給与アップに対する私の反発が意外だったようで、上司を不機嫌にさせてしまった。
「Masamiちゃんは遠慮しないでいい」と見当違いなことを言い出したので違うと言ったが、伝わらなかったようだ。

確かに、客観的に見て仕事は私の方が捌いている。けれどそれは仕事に対するただの「慣れ」だ。彼より半年早く入社したぶんの差であって、私が新しい給与に異を唱えるのは明確な理由があってのことで、学歴コンプレックスによる遠慮などではない。


私への上司の評価はありがたいが、私と彼の給与を平滑化して底上げするよりも私の給与を据え置きにしてでも彼に金を払うべきだと私は思う。



高卒や専門・短大卒よりも数年時間をかけて専門知識を学んできた彼らを、活かすも殺すも社会次第なのに。



なんでわかんねぇーかなぁー(怒)

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